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医療法人 川村会
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■くぼかわ病院が「赤ちゃんにやさしい病院」に認定されました
当院産科においては、赤ちゃん誕生をゴールと考えるのではなく、赤ちゃんの人生の始まり、赤ちゃんを迎えた新しい『家族』の始まりと考え、赤ちゃんとそのご家族に、より良いスタートを始めてもらうために、何ができるかを、常に考えながら、妊娠・分娩・産後のお母さんと赤ちゃんに関わってきました。そして、豊かな母子相互作用、児の健やかな成長、喜び多い育児を願った結果、母乳育児支援への取り組みとなってきました。
産後3〜4日間は母乳はあまり出ないのが普通であり、それでも赤ちゃんには心配のないことを母親・家族に理解してもらい精神的にも支えながら母乳育児推進に取り組み、母子に負担とならないように留意しつつ、分娩直後からの24時間母子同室、頻回授乳(自律授乳)、出産直後のだっこ(カンガルーケア)などを取り入れてきました。
最近のくぼかわ病院における母乳率(粉ミルクを足しておらず、母乳栄養のみで育っている赤ちゃんの割合)は退院時が97.3%・一ヶ月健診時が89.2%となっています。
このような取り組みが、WHO/ユニセフから認められ、この度、四国で初めて『赤ちゃんにやさしい病院』の認定を受けることとなりました。
■「赤ちゃんにやさしい病院」とは?
1917年に人工乳ができ、1960年代後半には、先進国における人工乳の売り上げの増加がみられ、日本その他の先進国においては、生後一ヶ月時の母乳率が20%以下にまで低下する状況となった。また、1970年代には、衛生状態の良くない開発途上国に対する人工乳の輸出が増大し、その結果、感染症が蔓延し、乳児の死亡率上昇という悲惨な結果を世界中にもたらした。このような状況を受けてWHO(世界保健機構)が母乳育児推進の運動に取り組むようになり、日本においても厚生省による「母乳育児に関する研究」のきっかけとなった。
1989年WHOとユニセフは「母乳育児成功のための10ヶ条」の共同声明を出し、1991年には、「赤ちゃんにやさしい病院運動」を開始した。これは、積極的に母乳育児に取り組み、「母乳育児成功のための10ヶ条」を満たしている病院を「赤ちゃんにやさしい病院」として認定するものである。現在では、日本における「赤ちゃんにやさしい病院」の認定審査は、「日本母乳の会」に委託されている。
「日本母乳の会」は、1992年に国立・岡山病院名誉院長の故・山内逸郎先生の呼びかけによって持たれた「母乳をすすめるための産科医と小児科医との集い」が発展したものである。それまで、各地で個々に行われていた母乳育児推進の取り組みが全国的なつながりとなり、現在では、厚生労働省から「すこやかな親子21」の幹事団体として指定された活動するようにもなっている。毎年8月第1土・日曜日には、世界母乳週間にあわせて、日本母乳の会主催・ユニセフその他の後援で「母乳育児シンポジウム」が開催されている。
「赤ちゃんにやさしい病院」に認定された施設は単に、自院における母乳育児を追求するのみではなく、地域全体の母乳育児推進の為にリーダーシップを持って、地域の人々・他施設に働きかけていく事が求められるようになる。日本では、平成13年までに、わずか20施設が認定されているのみである。
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