〈アユ最新情報〉   
平成16年

5月14日

解禁直前の水況

 5月13日午後、ダム上流部に大量の雨が降りダム放流に伴い水位が平水より1m増え、現時点では川に入れる状況ではない。
 ただ、5月14日午後の時点では支流からダム湖に流入する水の濁りは取れてきている。
 また、ダム湖に既に溜まっている濁水の量も先回の出水時とくらべると少ないことから、今後大雨が降らない限りダム下流の濁りはこれ以上ひどくならないと思う。
 一方、ダム湖への流入量は14日午後で180t/sとなっていて、まだまだ多い。この為、ダム下流の水位は急には減らないと予想される。
 しかし、今後の天候次第では、来週になれば操業が可能となる漁場も出てくると考えられるので、状況が変わり次第、順次お知らせしたい。

5月13日

特別採捕の報告

5月13日に第3回目の特別採捕を行なった。
蔵福寺島では入れ掛かりとなった場所もある。ただ、まだアカのついていない場所もあるので何処でも釣れると言う訳にはいかない。採捕されたアユは先回の特別採捕以降あまり成長していないが、濁水続きであったことから考えると無理もない。
5月13日の水況だが、午後には杉田ダムの放水が始まったことで、解禁当日の操業は困難と予想される。
第3回アユ特別採捕結果・内水面漁業センタ―提供


解禁直前の水況

午後2時〜3時の間に物部川流域は20〜30mmの激しい雨が降りました。
現在深淵の水位は1m44cm。

水位を目安にした操業の可能性をお知らせします。
ただし、濁水の発生なども予想されるので遠方からお越しの方は、直接漁協のほうへお電話で確認していただけると確実です。

深淵の水位は、「国土交通省水文水質データベース」か「高知県水防観測情報」を検索してください。
深淵の水位 水況 操業の可能性
50〜60cm 平水 どの漁場でも操業可
60〜70cm やや高水 ほとんどの漁場で操業業可
70〜80cm 高水位 限定された漁場で操業可
80〜100cm 高高水位 極めて限定された漁場で操業可
100cm以上    操業は難しい

5月9日(その2)

ダム上流アユ情報

〔放流経過〕

放流日 放流河川 放流地点 産地 放流量(kg) サイズ 尾数
4月16日 明改川 宇井 土佐佐賀町
(伊与木川)
58kg 1.5g/尾 約3900尾
明改橋
栃本橋
5月8日 楮佐古川   人工産
(高知県内)
50kg 6.5g/尾 約7700尾
槙山川 成山〜小浜 440kg 約68000尾
桑ノ川   30kg 約4600尾
※いずれの河川も物部村内

〔明改川の潜水調査結果〕

4月16日に土佐佐賀町伊与木川産(河川産)58kgを明改川に放流した。
5月8日に第1回目の潜水調査を行なったが、結論から言えば、4月下旬の濁水を伴なう増水を2回くぐり抜けたにもかかわらず、残存尾数は予想以上に多い。

ただ、放流時のサイズが小型(1尾平均1.5g)であったことと、濁水が続いたことで、あまり成長はしていない。
(2g〜30gと成長にバラつきが大きい)

調査の結果、現在のところ放流点から下流への分散が少なく、殆どが上流に移動しているように思われた。

今後、アユに下流への動きが無いようであれば、明改橋(4月16日の放流最下限)から下流への対応を検討する必要もあるので、継続した調査を続けてみたい。

陸封アユ発見!(特別調査隊大捜査記録)

 5月8日、かねてから噂のあった上韮生川の陸封アユの存在を確認するために、平均年齢50歳以上の精鋭で固めた特別調査隊が永瀬ダム上流の上韮生川に送り出された。
 当日の水温は15℃。ウエットスーツでは少し寒い。おまけに数日前の雨で増水気味で流れはきつい。視界も3m程度とあまり良好な潜水条件ではなかったが、安丸堰堤から永瀬ダムの流入点まで、約500mの間を3人の調査隊員が目を皿のようにしてくまなく捜した。
 その結果、ダムの流入点から300mほど上流の間で3〜10尾ぐらいの小さな群れを幾つか発見!ハミアトもある!!
 サイズは7〜8cm程度とまだ小さく数も少ないが、放流をしていないため、間違いなく陸封された「天然アユ」である。
 資源量やどれぐらい成長するかといったことは今のところ不明であるが、もしも数が多ければダム上流での貴重な資源として活用することができるかもしれない。そうなると、水がきれいでアユの味も良いため、楽しみな漁場となる。
 陸封アユを釣りに物部川の上流に足を運ばれてはいかがでしょうか。

 これが陸封アユだ!! 

 陸封アユのハミ跡
                        早く大きくなって漁の対象になってくれたらいいが…

5月9日

特別採捕(第2回)の結果

4月27日の降雨で、3ヶ所のダムが再度濁水化して連休明けまで続いたことを先回お伝えした。
5月6日には何とか友釣りが可能な状況にまで水況が回復したので、早速第2回目の特別採捕を行なった。
以下にその結果と今後の予想をお知らせする。

〔友釣り〕

平成16年度物部川第2回特別採捕結果
(5月6日・7日実施:内水面漁業センター提供)

物部川橋下流で採捕されたアユ

〔毛バリ釣り〕

〔特採結果〕
5月7日午後5時〜6時の約1時間、戸板島橋下流の戸板島釣場で行なった。
当日の水況は50cm増水、若干の濁りという毛バリ釣りには悪条件ながら16cm物の良型を含め10数匹の釣果があった。魚体は美しく、先日来の2回の大雨による濁水にもかかわらず冷水病の発生も見られなかったので、改めて天然アユの力強さを実感した特別採捕であった。


〔解禁予想〕
現在の水位は毛ばり釣りには高いが、解禁時に平水近くなれば爆釣となるかも知れない。
狙い目は岡西釣場や戸板島釣場等だが、上流の方が魚体は大きいと思われる。
尚、使用する毛バリは個人の好みもあろうが、八橋、黒竜、井上系を準備すれば良いだろう。
今シーズンはニゴイの駆除も順調にできたので、毛バリを取られる事例も減少すると予想されるため、伝統漁法である毛バリ釣りを十分楽しんで頂けると思います。

5月6日

濁水情報

 4月27日以降3ヶ所のダムから濁水の放水が続き、5月15日に解禁となる下流漁場でも5月3日には濁度30mg/l、透視度17cm(町田堰測定)と泥水状況にあった。

 この濁りからして、解禁日には友釣り、毛ばり釣りとも操業が危ぶまれていたが、連休明けの5月6日には濁りが次第にうすまって濁度10mg/l以下、透視度40cm以上までに回復してきている。(この濁度と透視度であれば、友釣りは可能)
ただ、5月4日には再度集中的な降雨が上流域であったことから、支流がまた濁水化したものの、濁水の発生時間が短時間であったため、支流からダム湖に流入した濁水の量は幸いにも少なかった。
 このため、今後、先回の増水で一旦とばされたアカ(藻類)が下流部でもふえて来るようなら、解禁日に期待がでてきそう。
 尚、5月9日〜10日と、再度降雨の予想となっているので、解禁日の操業についてはいずれにせよ予断を許さない状況には変わりない。


〔5月6日PM2:00〕町田堰の天然アユ!(右下の黒く写っているのは天然アユの群)

追記

 長期間にわたる濁水でアユの忌避行動や冷水病が心配されていたが、5月6日には相当量の稚アユが町田堰に集まってきていることからアユが居ることにはまちがいなさそうだ。

4月29日

濁水

4月25日の特別採捕の結果から5月15日のアユ解禁に期待が持たれていたが、残念なことが起こってしまった。
それは、4月26日から27日にかけての降雨で濁水をともなう増水となり、3ヶ所のダムも全面泥の海となってしまったことである。今回の濁りは激しく、濁水発生後3日目の4月29日の調査でも、下流の町田堰周辺で濁度50mg/l、透視度12cmとなっている。
一方、ダム湖の方も4月29日には軒並み濁度は50mg/l前後で支流からの押し水で薄まる気配も今のところ殆ど見えない。
過去の経験からして、この濁りが取れてアユ漁が可能になるためには、20日くらいかかると予想されるので、5月15日のアユ解禁については非常に厳しい状況となったと言える。
今後、解禁日に向けて順次濁水情報を提供したいと考えている。
4月29日の流域の濁度

4月26日
〔特別採捕結果〕

◎ダム下流第1回アユ特別採捕の結果

 冷水病の被害が全国的に問題になり始めてから、アユ漁の解禁日を遅らせる河川も出現している。しかし、物部川のダム下流では逆に従前の6月1日の解禁を平成12年度より5月15日に早期化することに踏み切った。
 幸いにも解禁日を早期化して以降、比較的に安定した友釣りによる釣果に恵まれてきたものの、検証の必要な課題もいくつか抱えたままとなっている。特に、5月15日に友釣りで掛かるアユが、天然物であるのか、あるいは放流アユであるのかの区分についても答えが明確にでないままとなっている。
 一方、天然アユの大量遡上に恵まれた本年度は、アユ放流を見合わせてきた結果、ダム下流のアユは現在天然のみとなっている。これを好機ととらえ、急遽第1回目の特別採捕を県の内水面漁業センターに実施してもらい、天然アユの成長や釣果について検証することとした。以下にその結果を述べてみる。
 
 平成16年物部川第1回特別採捕結果(4月25日実施・内水面漁業センター 提供)

※特別採捕の結果から考えられること

(1)潜水調査の結果では、4月上旬に20g前後のアユが相当量確認されていたことから、今回の特別採捕では40g程度のアユも混じると予想されていたが、それを立証することができた。

(2)特採時のコンディション(濁り・低水温)を考えた場合、予想以上の釣果が上がったと言える。

(3)大量の天然遡上にもかかわらず予想以上に肥満度も高く、現在まではエサ不足に陥ることもなかったと判断される。

(4)釣れた魚は体色も鮮やかで、冷水病が懸念されるような魚は今のところいないように思われる。

(5)アユ放流を実施しなくても、友釣りで掛かるサイズにまで天然物が成長するし、ある程度の釣果も上がることが立証できた。

4月16日

天然アユ遡上情報(4月12日現在)

 昨年の産卵、ふ化が順調だったこともあって、今年は相当な遡上量が期待されていた。ところが、2月中旬までは雨が少なく、アユが遡上したくても川に入れないような状態が続いていた。
 2月下旬、待望の雨とともに、本格的な遡上シーズンの幕が開けられた。予想を上回る、と言うよりも、予想すらできなかったほどの大量遡上である。60歳代の組合員ですら、「ちょっと記憶にない」と言う。
 3月20日の調査では、80〜100万尾が川に入っていると推定された(濁りがあるため、実際にはもっと多いだろう)。比較的遡上量の多かった昨年でも、3月15日時点で約4万尾、3月27日時点で約42万尾であったことと比較しても、いかに今年の遡上量が多いかが分かる。
 また、上流への遡上のスピードが異常なほど速いのも今年の特徴で、3月下旬に町田堰にまで到達したのは、おそらくここ15年間では初めてではないだろうか。
 その後、4月12日の調査ではさらに遡上量は増えており、概算でも200万尾をかなり上回る。
 サイズの方は、5cmに満たないものも相当数いるが、10cm以上のものもけっこう目につく。大きいものは15cm(30g)を越えている(数はまだごく少ない)。
 このようなことから、このままアクシデントが無ければ(心配される冷水病はまだ発症していない)、解禁時の資源量としては、明らかに過剰となると考えられる。そのため漁獲サイズの小型化は避けられそうにもない。
 今後の対策としては、汲み上げを行い、ダム上流への放流に回すことが最善の方法と考えられる。下流部の過密状態をいくらかでも緩和でき、上流の漁場の活用につながる。
 もう一つの問題は、5月の解禁日に釣れるか?ということであるが、4月12日時点でも、場所によっては黄色くなっているアユがかなりおり、中にはなわばりを作っているものも見え始めた。水温が上がる解禁時には、小型ながら数はかなり掛かるのではないかと期待がふくらむ。

3月31日

天然アユ遡上情報

○概況

 第1回情報から約1ヶ月が経ったが、その後もまずまず順調に遡上が続いている。
 3月17日には、物部川橋直下で遡上できずに滞留し始めたため、簡易魚道(デニール型)を設置して急場をしのいだ。幸いにもその後は遡上が再開し、同橋上流の漁場の魚影も次第に濃くなっている。
 3月24日には、戸板島橋上流の河川工事現場から濁水が流出し、一時的に魚影が見当たらなくなった漁場もあった。しかし、その後の調査ではその漁場でも喰み跡が急速に増えてきたことから、濁りを嫌って一時的に回避をしていたものと考えられる。

○最近の潜水調査

調査日:H.16.3.21
場 所:町田堰(統合堰)〜河口
結 果:
1.物部川橋から下流の魚影は濃く、サイズも6〜7cm物が主体。
2.物部川〜戸板島橋間は濁りが激しく過小評価した感があるものの、蔵福寺島、さんじゅう代、仁尾島でもアユは確認できている。最先端は町田堰で、数は少ないものの確かに到達はしていた。尚、上流漁場のサイズは7cm以上のものが主体となっている。
3.町田堰〜河口間の全体的な予測数値は約83万尾(昨年同期で約42万尾)だが、過小評価の場合もあるので、100万尾のオーダーにのっている可能性あり。

○追記

1.3月21日以降の調査では、下流のヨコ瀬、シオ瀬、平松を遡上する非常に小さいアユが沢山確認されるようになってきた。流下の遅かった群が遡上し始めたものと考えられるが、それにしても小さい!!
2.遡上が始まって何回か濁水流出もあったし、水温の急変もあったが、潜水調査では今のところ冷水病らしき個体は見うけられない。
3.今後の潜水調査と特別採捕の結果いかんでは、ダム下流でのアユ放流を控えたら、とする意見が多く寄せられている。

3月21日

潜水調査

まだ放流はしていません。すべて天然遡上!(シオゼ)

平成16年度 天然アユ遡上情報
第1回 超特急号
近年、稀な早期遡上!!

◎取り巻く状況

1.昨年は県下的に天然アユの遡上量が少なく、どの河川も例年と比べてアユ漁は低迷したといえる。
 ただ物部川については例年並の天然遡上に恵まれたことから、ダム下流では、シーズンを通じて比較的に安定した漁模様が続いた。
2.天然アユ資源の保護と繁殖を目的として、昨年度(H.15)から、アユ産卵保護のための禁漁を10月1日からとした。(従前は10月15日から)このことにより、親魚となるアユの絶対量は目に見えて多くなった。
3.産卵場は河口から、1.0km、2.2km、2.9kmの3地点に人工的に造成した。
4.10月下旬より産卵活動が活発化。
 その後、渇水状況になったものの、11月上旬の降雨により水量が安定してきたことで、順調な産卵と仔アユの流下(海への)が続いた。流下は2月になっても続き、あらためて産卵活動の長期化を実感することとなった。

◎平成16年度天然アユ遡上の情報

・調査月日(潜水):H.16.2.29(日)午後
・天候:曇り時々晴れ
・水況:水温(PM1:30)ヨコ瀬(流水部)12.2℃
・透視度:35cm以下
・水量:2月22日の降雨以降水位は上昇、杉田ダムで35t/sec程度か。

○結果

 2月上旬から遡上が始まっているとの情報がシラスウナギ採捕者から寄せられていたが、現認はできていなかった。
 2月22日の杉田ダム放水により河口は完全に開口し、23日以降一挙に遡上が活発化したようである。
〔シオ瀬〕
 低気圧の通過で海が荒れ、河口の水はけが悪い。このため、シオ瀬の水位は上昇して確認はしづらいものの、ヘチ部を遡上する5〜6cm物の稚アユ数群が現認できた。陸よりの浅場は無数の小型のハミ跡が多い。
〔ヨコ瀬(ワンド内)〕
 湧水帯のため水色は清澄。最奥部でも数千尾単位の4〜5cm物が確認できた。
 本流との合流点に至る間、いたる所に群が確認できる。ワンド全体としては数万尾単位の稚アユがいると思う。(大型群で6cm〜8cm程度)
〔ヨコ瀬(流水部)〕
 透視度も30cm以下でほとんど水中は見えない。
 しかし、産卵場の造成現場周辺のヘチ寄りには、遡上中の稚アユが帯状に確認できた。上流のヨコ瀬(本瀬)に至る間では、何ヶ所か帯状のアユの群に出会う。
 潜水すると、ヘチから1m程度の水勢の強い部分にも結構多くの稚アユが遡上中。
稚アユのサイズは7〜8cm物と大きい。小型サイズの群はあまり認められなかった。
〔岡西岩場〜平松(瀬)〕
 岩場まわりのアユは少ない。ただ底石には10cmサイズのアユを想像させるハミ跡が多い。ハミ跡は時間が相当に経っている。かなり以前に通過したと考えられる。
 平松の瀬については、ヘチ寄りで帯び状のアユ群に数度出会う。
〔物部川橋直下(ごめん〜なはり線直下)〕
 遡上中の稚アユを陸から確認。ハミ跡がついた底石が予想以上に多い。

◎まとめ

 昨年の産卵状況、仔アユの流下量、年明けの海での情報等を整理すると、今年は天然遡上の状況は良いと予想されていた。
 ただ、実際潜水調査をやってみて、改めて遡上の時期が早いと実感できたものであるが、要は2月下旬の降雨で水量が増えたことが幸いしているに他ならない。
 このまま遡上が順調に続けば、ダム下流の稚アユ放流は時期的に遅らせてもかまわないし、取り止めてもかまわない。そうすれば、天然だけで解禁の日を迎えることの可能性も見極めがつくはずだ。
 尚、天然遡上の先陣は、3月早々には戸板島橋あたりに到達すると予想される。