〈アユ最新情報〉 
9月6日
◎概況
8月1日にダム上流のアユ漁第2陣(網漁、エサ釣り、玉ジャクリ漁)が解禁日を迎えた。
事前の潜水調査の結果どおり、ダム上流アユ放流河川(日ノ御子川、楮佐古川、笹川、明改川)では、明改川を除く3河川とも放流後の残存率が悪く、出漁者も数少なくさびしい解禁日となってしまった。
一方、明改川(物部町)ではアユの歩留まりも比較的安定していて、成育状況もまずまずだったことから、解禁日には玉ジャクリ漁の出漁者で賑わった。
ただ、8月1日に明改川で採捕されたアユの中には冷水病とおぼしき症状が出たものが相当数確認された。
同川では7月の上・中旬まで冷水病らしきアユの姿を見ることはなかったので、7月下旬からの水温の上昇で一挙に冷水病が発生したと考えられる。
いずれにせよ一旦冷水病が出るとその被害の拡大は予想以上に早いということだ。
1.水況
(1)ダム上流
8月1日のアユ第2陣で大半のアユが取り尽くされているので、水況情報は休止する。
ただし、降雨時の濁水発生状況にはあまり変化はなく、現在でも支流に堆積している大量の土砂からは出水の度に泥分が巻き出され濁水が発生し、ダム湖に貯水されて下流の長期濁水につながっている。
(2)ダム下流
アユ漁期の終盤を迎えたが、これから水況で注目をしておく必要があるのはやはり濁水といえる。
濁水の発生がアユ漁自体に様々な形で影響を与えるのは無論のこと、濁水の長期化はエサ不足(藻類の繁殖阻害)を引き起こし、最終的にアユが栄養失調に陥り、平成16年の秋のように産卵期になっても成熟をしない事態に至る可能性も十分にあることが恐ろしい。
(現時点でも濁水が一旦発生すると、ある程度に濁りが収まるのに最低でも約3週間程度の日数を必要としている。
9月6日現在
永瀬ダム放流量: 300t(16:30)
杉田ダム放流量:1000t(15:00)
※高知県中部に洪水警報が出され、物部川流域も雷を伴う豪雨にみまわれ、中、下流域で時間雨量が80〜100mmに達する所もあった。
2.漁況
(1)ダム上流
8月1日のアユ第2陣解禁で大半のアユが取り尽くされたので、情報の提供は行わない。
(2)ダム下流
7月下旬から8月上旬にかけて比較的に水色が安定していた間には、場所によって10数尾が釣れることがあった。
しかし、それは希なケースで大半の漁場では釣りにならないのが実態である。
その他
○下流のアユも皆無という訳ではないが、量的には問題にならないといえる。
今後の課題は落ちアユ漁の取り扱いで全面禁漁を含めた対応の検討を強いられる可能性も高い。
◎濁水への対応
(1) 物部川の濁水問題を検討する「物部川濁水対策検討委員会」が8月10日に開催され、濁水対策への行政案が示された。
それによると、短期的な対応としては、濁水発生の大きな原因の一つでもある流入土砂の除去が示された。
一方、長期的対応として、森林保全などがあげられている。
しかし、濁水の長期化の最大の原因がダム湖に濁水を貯めることにあることからして、ダム自体の改善対策が今後の大きなポイントとなる。
(2) ダムでの濁水対策については、奈半利川での先例もあることからして、物部川のダム管理を行っている高知県に積極的な対応が今まさに求められていると言える。
※10月1日には香南市において物部川の濁水に関する報告会を開催する予定もあるので、是非参加をしていただきたい。
水辺の写真家高野弘氏のコンサートも開かれる予定となっている。
詳細は漁協に照会いただきたい。
7月28日 ダム上流(物部町)の楮佐古川を潜水調査(7/27)
〜やはり下流への流失の可能性大〜
6月上旬の潜水では宮ノ瀬橋を中心に上下流で魚影が濃く、その後に期待がもたれていた。
エサとなる藻類がふえると友釣りも好転すると予想されていたが、その後の降雨にともなう出水でほとんどのアユがダム湖まで降下してしまったことが昨日の調査でわかった。
6月27日に追加放流(還元放流100s)したアユも放流点の周辺で数百尾程度は確認できるものの、サイズも小型(やせている)で魚影も予想以上に薄い。
また、下流部の宮ノ瀬橋周辺も魚影は薄く、6月の調査時とくらべると1/5以下で余り期待ができない状態となっていることも分かった。
8月1日の玉ジャクリに出漁を計画している方はその点にご留意をしていただきたい。
尚、舞川(明改川)のアユは場所によって魚影もそこそこ確認でき期待はできそう。
事前の下見が必要!
7月20日 ダム上流河川は再調査の必要あり
解禁後のダム上流河川の情報を載せたいのだが、舞川以外の情報が少ない。
また、釣れるアユと実際に潜水調査したアユの関係を見直す必要があるかもしれない。
ただし、現在水が高くて潜水調査は不可能なので、天候と水が落ち着いてからの調査になる。
もう少しお待ちいただきたい。
7月13日 上流河川の友釣りに期待
◎概況
降雨続きで上流河川の餌付きが悪い。それでも残りアカのある漁場ではぼつぼつ友釣りで掛かっている。
放流河川の中でも物部町と香南市(旧香我美町)を流れる舞川(明改川)で釣り人が結構出ていた。
ダム上流の他の放流河川も天候が回復して餌付きが安定すると釣果は上向く可能性がある。
一方、ダム下流の濁りは相変わらず続いており、アユ漁(竿漁)ができる状況にない。
1.水況
○ダム上流
アユ放流河川の濁りは7月13日現在ほとんどなく、水色的には友釣りが可能。
ただ、度重なる出水でアカ飛びが激しい。
水量的にも降雨がなければ次第に安定してくると思う。
○ダム下流
省略。
2.漁況
○ダム上流
(1)舞川で友釣りをする人が解禁日以降結構多かった。
特に頓定の堰から下流の魚影が濃く、釣果もまずまずの状況。
ただ、7月11日の釣行ではかなり釣り荒れした感じがしたが、もう少し餌付きがよくなれば再度釣果は上向きそう。
なお、釣れたアユの大半はヤセ気味ではあったが肌艶も良く、現時点では冷水病の症状がでたアユは釣れなかった。
ただ、魚影についてはいる場所といない場所にかなり差があるので、確認は必要。
7月11日 舞川:少し細身ではあるがサイズはまずまず(右上はスタンプインクのケース)
香りもよい。
(2)他の放流河川もエサ(アカ)付きがポイント。
無論、魚影の確認は出水の関係でどうしても必要と思う。
※8月1日からは玉ジャクリ、えさ釣り、網漁が上流漁場で解禁となるので、友釣りに行くなら7月中がチャンスとなる。
○ダム下流
省略。
6月28日 下流は濁水で釣り人の姿なし
7月1日解禁のダム上流漁場に期待!!
◎概況
ダム下流は水量的には友釣りが可能だが、濁りは依然として続き、5月15日の解禁以降釣り人の姿を見ることはほぼ皆無の状況。
下流ではアユが居るかどうかも正確にはつかめてないが、平成16年(天然遡上推定300万尾)とくらべるとハミ跡の被度調査から推測して、量的にはアユ資源そのものが危機的な状況にあると言える。
一方、ダム上流のアユ放流は香北町の日ノ御子川、物部町の楮佐古川、舞川、笹川に限定してある。6月の調査では笹川を除いてまずまずの生存率となっている。
ただ、日ノ御子川は放流直後の出水の影響で下流への展開が著しい。
楮佐古川、舞川については放流地点の上下流に適当に展開し生育もまずまずの状況。
笹川については放流後の生存率が他の3河川にくらべて極端に悪いが、その原因は出水時の砂利とびにありそう。
特に日ノ御子川と楮佐古川については、6月27日に100s(人工産10g/尾)づつ追加放流(内水面漁連からの還元放流)してある。
尚、楮佐古川については、宮の瀬橋から下流にかけ約500m区間の水辺林を間伐してあるので友釣り竿もあつかい易いと思う。
1.水況
○ダム下流
濁り続きのため省略。ただし、このまま雨がなければ7月1日解禁の網漁はかなりの漁場で操業可能と予想される。
○ダム上流
7月1日の解禁日はこのまま大量の降雨がなければ、4河川とも水況的には友釣りが可能と予想される。
2.漁況
○ダム下流
7月1日アユ網漁が解禁となるが漁模様の予想はたたない。
○ダム上流
7月1日に竿漁が解禁となる。上韮生川本流、槙山川本流にはアユ放流をしてないのでくれぐれも注意すること!!
水辺林の間伐を行った楮佐古川(物部町)と、放流後アユが流下はしたものの香北町の日ノ御子川あたりに期待がもてそう・・・!
3.特記事項
今年については、日ノ御子児童公園前で行っていたオトリアユの現場販売を中止とするので組合事務所での事前購入が必要となる。
※ オトリアユ販売開始日 6月29日(木)午後から
6月8日 ダム下流の友釣りの釣果
6月7日、水色が友釣り可能な状態に落ち着いてきたため、さっそく戸板島で2名が竿を出した。
釣果は、それぞれ2尾と3尾であった。サイズは14cm〜18cm。いずれも天然アユと思われる。
釣れた魚のうち、2尾は冷水病とおぼしき症状が認められた。
6月8日、カマ瀬にて1人が1時間竿を出し、1時間で2尾が釣れた。サイズは12〜3cmと15〜6cm。
強風と急な土砂降りの雨で中止せざるを得なかった。
何とか竿は出せたものの商業ベースにはほど遠く、今後釣れるという保証はない。
6月8日 ダム上流のアユ情報
4月29日に永瀬ダム上流と日ノ御子川にアユを放流した。種苗は高知県産の人工海産であった。
6月2日に実施したダム上流潜水調査の結果をお知らせする。
調査河川はアユを放流した笹川、楮佐古川、舞川、日ノ御子川である。槙山川と上韮生川は放流を実施していないので、調査はしなかった。
◎生息密度
笹川では全域で魚影は薄かった。
一方、楮佐古川や舞川はまずまずの魚影の濃さが確認できた。ただし、この密度は2005年と比較するとやや低い。
分布傾向は、楮佐古川は宮の瀬橋付近に多いものの、ほぼ全域に広がっている。舞川はほぼ均一に全域に分布している。
また、日ノ御子川では比較的高い密度にある。6月7日に日の御子川の潜水調査をしたが、横谷の合流点から児童公園までの間に分布が認められる。
◎行動様式
ナワバリ行動を示す個体の割合は、瀬・淵とも5%以下(平均2%)であった。一方、群の比率は瀬・淵とも総体に高く、多くの地点で70−100%を占めた。
放流後1ヶ月以上経過しているが、群れ化の傾向が強い。
◎サイズ
いずれの地点においても瀬・淵ともに全長10−15cmのものが中心で、全体の80%以上を占めた。10cm以下の小型魚は観察されず、大きいものは18cmに達していた。放流後まずまず成長していると判断される。
体型については、痩せた個体はごく少なかった。
◎冷水病等の発生状況
いずれの地点でも冷水病と思われる個体は認められなかった。また、傷や奇形といった外観の異常もごく少なかった。
6月2日
県下で第2陣のアユ漁が昨日解禁したが、漁模様はあまりふるわなかったようである。
物部川は、例年であれば物好きな人ならば友釣り竿を出すほどに濁りも薄まってきているが、通勤途中で川を見る限り誰も釣り人はいなかった。
ただ、事務所に着くと専務理事から「下(しも)で今朝友釣りで2尾釣れた」と言われてちょっと驚いている。
しかし、下流で昨日行った投網による特別採捕では1尾のアユも採れなかったことを考えると喜ぶ気持ちにもなれない。
◎水況 (6月2日午後3時現在)
| 天候 | 曇り | ||
| 水量 | 永瀬ダム放流量 | ゲート放流なし | |
| 杉田ダム放流量 | 23.3t | 全放流量 | |
| 水位 | 野市町深淵 | 39cm | 15:00 |
| 水色 | 濁度 | 13mg/L | 9:15 |
| 透視度 | 29cm | ||
| 水温 | 17.3℃ |
◎漁況 (6月2日午前10時現在)
| 友釣り (釣り人2名) |
ヨコ瀬 | 2尾 |
| 戸板島 | 0尾 |
◎今後の漁予想
上流で降雨がなければ物部川下流の濁りはさらに友釣りに適した状況になると思われるが、川の中にいるアユはいかんせん少ない。数日前、蔵福寺島周辺で70gサイズと予想されるハミ跡が見つかったものの、それも僅かなもので到底友釣りでかかるなどとは期待できない。
僅かに可能性があるとしたら、下流ヨコ瀬あたりにいる魚がもう少し成長してきたらと思える程度の状況だから、漁況予想は現在できない。
◎その他
(1)ダム上流支流に4月29日に放流したアユを今日潜水調査している。
結果が出たら、お知らせしたい。
(2)今朝、濁水対策や次年度にむけたアユ資源保護対策を県(海洋局、物部川の明日を考えるチーム)と話し合った。
その中では、アユ漁業がどうなるなどのレベルではなくて、物部川のアユを含めた水生生物が危機的状況にあるので、県としてどう考えるかを改めて聞かせてほしいとの申し入れもしてある。
5月25日 濁水が続く
解禁日から数えてすでに10日目となるが、5月7日に濁水化した物部川は依然として連日濁度40mg/Lを超える濁水が続いており、無論釣り人は皆無の状況。友釣りに適する濁度が通常10mg/L以下と言われていることからしても、釣り人がいなくて当たり前。
5月10日と19日には新たにまとまった降雨があって昨日時点で3ヶ所のダムは泥水で満杯となっていることから、今後、まとまった降雨がないとしても水が清澄化し始めるのに1ヶ月かかると思う。
◎水況
5月25日午後2時現在
| 天候 | 曇り | ||
| 水量 | 永瀬ダム放流量 | 5.17t/s | ゲート放流のみ |
| 杉田ダム放流量 | 44.7t/s | 全放流量(含発電放水) | |
| 水位 | 野市町深淵 | 64p | 午前8:30測定 |
| 水色 | 濁度 | 50mg/L | 〃 |
| 透視度 | 9p | 〃 | |
| 水温 | 16.6℃ | 〃 |
5月11日
5月15日のアユ解禁が間近に迫ったのにアユ情報の書き込みが遅くなり申し訳ありません。
現在、あまり良い話のない物部川ですが、今年もできるだけ多くの書き込みをしたいと考えていますので、よろしくお願いします。
物部川のアユ資源大ピンチ
上流は土砂流入で漁場荒廃!!
下流は長期濁水で遡上は皆無!!
◎概況
昨年は年明けから夏場にかけて珍しいほど降雨が少なく、9月の台風襲来までほとんど濁水発生がない年となった。
このため、下流漁場では予想をこえる天然アユの遡上に恵まれ、9月までのアユシーズン前・中盤はまずまずの成績を上げることができたと言える。
一方、ダム上流では山林崩壊の現場から大量の土砂が支流に流入して、物部町内を流れる上韮生川や槙山川でのアユ漁は不振のまま終漁することとなった。
9月の台風14号は予想どおりその後に長期濁水をもたらし、下流のアユは平成16年に続いて再び資源減耗の危機にさらされることとなった。
これに対して、落ちアユ漁を前年と同様に全面禁漁としたり、産卵場の造成に際しては砂利投入を行うなどの積極的な措置を講じた結果、幸いにも前年同期に比べて3.5倍ほどの仔アユを海に下らせることができ、平成18年春の天然アユ遡上に期待が持たれていた。
しかし、今年になると2月下旬の降雨で再び激しく濁水化し、その後1ヶ月にわたり続いたことから下流のアユ資源にとって一番大切な天然アユ遡上は著しく阻害されることになった。
一方、濁りが少しとれてきた4月2日には、人工産アユ1,000kgの放流を統合堰(町田堰)から下流で行ったものの、4月10日には再度濁水となってその後2週間にわたって続いたことから放流アユの流失が懸念されることとなった。
このような状況の下、潜水目視調査が可能となった5月6日には統合堰〜河口間(約8km)を調査した。
その結果、予想していたとおり天然アユの遡上は皆無に近い状況で、4月2日の放流アユとおぼしきアユも1尾として確認できない状況となっている。
なお、5月7日には、まとまった降雨があってダム放水が始まっているが、降雨の規模からして今回も長期の濁水化は間違いないと予想されるので、とりあえず5月15日のアユ解禁日の操業は不可能と思う。
1.水況(5月11日午後3時現在)
ダム下流
天候: 曇り 水量: 永瀬ダム放水量 175.94t/s 杉田ダム放流量 298.40t/s 水位: 野市町深淵 162cm 水色: 濁度 53mg/L 透視度 9.1cm 水温: 18.4℃
2.5月15日のアユ解禁日の予想
概況で述べたとおり、天然アユの遡上は5月上旬の潜水調査の時点でほぼ皆無に近い状況。放流したアユも確認できなかった上に、5月7日の降雨でダム放水が始まり、次第に下流の濁りが激しくなっている。
このため、5月15日のアユ解禁日には無論のこと、当面はアユ漁そのものが成り立たない状況が予想される。
3.その他
※物部川の長期濁水とアユ資源に関する記事が高知新聞の5月10日夕刊、5月11日朝刊に掲載されています。
※H.18年度のアユ放流実績は、5月9日の書き込みを参照してください。
5月9日 平成18年度アユ放流実績
| 放流日 | 放流場所 | 放流量 | ||
| 物部町 350 | 4月29日 | 笹川 100 | 一ノ瀬橋 | 50 |
| 土居番 | 50 | |||
| 4月29日 | 緒佐古川 100 | 宮ノ瀬橋 | 100 | |
| 4月29日 | 舞川 150 | 栃本橋 | 20 | |
| 巣山橋 | 30 | |||
| 明改川 | 30 | |||
| 宇井 | 70 | |||
| 香北町 200 | 4月29日 | 日ノ御子川 200 | 200 | |
| 杉田ダム下流 1,000 | 4月 2日 | 戸板島橋 | 500 | |
| 県庁堀 | 500 | |||
| 合計 1,550 | 1,550 | |||
※単位:kg