〈アユ最新情報〉 
造成産卵場直下での実施結果(水温11.2度)
18時〜5582匹/1分 1分と30秒間の採捕での流下量。
19時〜4615匹/30秒 前回に比べると、2倍以上の増加
20時〜1663匹/1分 1月にかけてかなり下りそう
(なお、この時期は産卵から孵化まで1ヶ月程度の期間を要する)
今年そ上してきたアユを4月25日に特別採捕.64匹を耳石調査した結果は次の通り。
11月生まれ〜 6匹
12月生まれ〜37匹
1月生まれ〜21匹
11月生まれは少ないが、最も早いもので11月7日で15cmに成長していた。
12月生まれは10cm前後、1月生まれは5〜8cmであった。
造成産卵場直下での実施結果(水温11.2度)
18時〜1289匹/30秒 30秒間の採捕での流下量。
19時〜1214匹/30秒 前回に比べると、19時、20時が減少
20時〜 498匹/30秒 昨年同様、ピークを過ぎた模様。
造成産卵場直下での実施結果(水温12.4度)
18時〜1292匹/30秒 30秒間の採捕で、順調に流下している。
19時〜6984匹/30秒 19時前後を1時間当たりに換算すると、
20時〜3862匹/30秒 84万匹になる。これの数倍下りていることになる。
今年は、十善寺(物部川橋)の上流に下れないまま取り残されたアユがところどころで、
産卵していることから、流下状況を戸板島周辺で実施した。その結果は以下の通りです。
戸板島 カマセ
18時 11匹/5分 ――
18:30 ―― 3匹/5分
19時 16匹/5分 ――
19:30 ―― 2匹/5分
20時 7匹/5分 ――
20:30 ―― 23匹/5分
21時 18匹/5分 ――
21:30 ―― 31匹/5分
5分間での調査で、造成産卵場の30秒、河口での3分に比較しても流下仔魚数の少なさが分かる。
さらに、県庁堀まではなんとか下れても、水流がほとんどない県庁堀の「大プール」から十善寺のチョロ瀬
にのって下ることは奇跡的なことであり、さらに続く難所から見ても河口までたどり着くことは不可能と思われる。
結局、産卵できる親アユを10月、11月に下流の造成産卵場にいかに多く下らすかが、流下仔魚を増やし、
次年度のそ上量を増やすことにつながるのである。
10億匹の仔アユを海にくだらせて初めて、100万匹の稚アユそ上の可能性が開ける。
(物部川アユ再生当面目標)
造成産卵場直下での実施結果(水温14.1度)
18時〜1538匹/30秒
19時〜6289匹/30秒
20時〜 943匹/30秒
11月28日深夜河口開削とともに29日未明にかけて実施した。
(河口開削時間22時40分)
23時 〜13匹/3分 産卵場直下との違いは、河口の方が
23:30〜 0匹/3分 10倍以上広がっているので、1回当たり
00時 〜13匹/3分 の採捕数は少ない。
0:30 〜167匹/3分 この調査から分かったことは、仔アユは
1:00〜 10匹/3分 1時半から3時半にかけて、流下のピークに
1:30〜 829匹/3分 達している(開削時間によってはズレる?)こと、
2:00〜1087匹/3分 産卵場では18時〜19時が流下のピークであり、
2:30〜 776匹/3分 距離600mの 河口に到達するのに7〜10時間(または
3:00〜 578匹/3分 前日のものは30時間前後を要していることである。
3:30〜 173匹/3分 (この夜、数百万〜1千万匹の仔魚が海に降りたと推測される)
11月24日の産卵場直下での流下仔魚調査結果は次のとおりでした。
18時採取〜22,364匹/1分
19時採取〜15,834匹/30秒
20時採取〜 3,304匹/30秒
最初の18時1分採取で多く捕れたため、19時、20時では30秒採取とした。
1分換算すると、約6万匹に達する。1時間で360万匹、3時間続いたとすれば1千万匹で、
現在かなりの数の仔魚が誕生していることが分かる。目標達成のためには2,3千万匹
の仔魚誕生が望まれる。
![]() |
11月8日に産卵場が完成して13日目の夕刻より 流下仔魚調査を開始しました。 産卵場に親アユが少ない(1万匹以下)ことから、 産卵状況が心配されているが、その割にはまずまず の流下がありました。 産卵場完成とともに、待ち構えていたアユが早々に 産んだ卵が今、誕生しているのである。 ただ、課題は県庁堀や岡西に依然としてとどまって いる(瀬切れ状態のため流下できない)数万の大型の 親アユをいかに、産卵場に下らすかである。 そのためには、ダム湖の1〜2%の水でよい。アユや その他の川魚の営みを助けるために、産卵場に下るた めの水が欲しい。ほんの2、3日出してもらえればよい のに・・・・。「本流に水が流れない一級河川・物部川」 漁協の精一杯の努力だけでは、たくさんのアユの復活 は困難です。 |
![]() |
11月20日に採捕した仔魚を漁協の事務所で一匹一匹 数え上げる。その結果は以下の通りです。 18時採取〜3,496匹/1分 19時採取〜7,221匹/1分 20時採取〜2,197匹/1分 なお、例年に比べて仔魚の大きさは小さい(5〜7ミリ) そうです。 |
![]() |
| 11月20日に特別採捕を実施しました。 その結果、産卵場のある横瀬には未成熟の小型アユから成熟アユまで分布している。 生殖腺指数が25〜30になれば産卵するが、岡西や戸板島で採捕されたアユの方が、 肥満度、成熟度ともに高い。これらのアユを産卵場へ下らしたい。 なお、上流部でも一部は産卵の気配はあるが、ただ、仮に孵化しても流れが無いために 海まで行き着く前に死ぬのである。 |
![]() |
10月24日に県内水面漁業センターが物部川のアユの 成熟状況を調べるために特採を実施しました。その結 果は、生殖腺指数10前後のものが多く、成熟間際とい った段階にあります。昨年と比較すると約1週間の遅れ となっています。 左下写真の一番上のメスアユが最も成熟度が高く16.9、 真ん中が10.3、下が9.6(成熟は20)で、バラツキが見ら れる。オスは、上から10.3、9.5、8.9です。 |
10月22日に専門家によるアユ資源量の潜水調査を実施しました(下のpdf参照)。
総量としては長期濁水によって史上最低となった昨年(3〜5万匹)並かやや上回る程度(約6万匹)に過ぎません。さらに問題なのは、産卵場となる潮瀬・横瀬に少ないということです。そのすぐ上手の平松・岡西にはボツボツおりますが、ほんらいの物部川からいえば数分の1にとどまっています。まだ、上流の戸板島にもそこそこいるのですが、これから渇水期に向かう物部川では、これらが産卵場に下るとは思えません。秋に下るための大雨がなかったことも影響しています。
このままだと、産卵のための親アユの数が、史上最低となる可能性もあり、来年につなげられるかどうか心配です。物部川に限らず土佐の川全体が親アユ不足となって、その循環系が細っており、河川環境の悪化とあいまって危機的状況にあり、抜本的な対策を考えなければならない時期にきております(一部には、「末期症状に達し」、もう遅すぎるという意見もあるほどです)。
ayuchosa1022.pdf へのリンク
昨年、濁水でひどい目にあった物部川ですが、今年はアユ資源量は平年の半分ちかくにまで回復してきておりました。この夏は、大出水と渇水、そして冷水病で釣りはたいした漁はできませんでしたが、網ではかなり捕れました。また、9月は適度な雨があったこともあって、そこそこ賑わい、網漁の他、友釣りでもボツボツ釣れました。
また、「天竜アユ」も9月には150g前後のものが、下流で若干捕れ、成熟(卵巣の発達)が見られます。天然アユ・海産アユはまだ、成熟が遅れていましたが、現在にいたってかなり成熟してきていると考えられます。ただ、橋の上から観察すると、未だに群れアユでコケをはむ、夏の光景が展開されております。なお、物部川が他河川より早く10月1日に禁漁としたのは、「アユ危機の時代」にできるだけたくさん親アユを残そうという漁協組合員の合意形成によるものです。
それにもかかわらず、資源量調査の結果は厳しいものでした。その原因は、@平年の半分程度のそ上量、(2)7月に冷水病が発生し半分近くが罹患、B8月後半から9月にかけて、渇水が続き、漁獲強度の高い網漁でかなり捕獲、C網漁の漁獲強度がいっそう高まったのは、トロ場が増え、大石が減り河床の小砂利化、等によるものと考えられる。
本来、10月中旬から11月上旬にかけての時期が「アユ産卵期」であり、10月16日〜11月15日までが産卵保護のための禁漁期であった。ところが、今は、産卵は少なくとも1ヶ月はずれ、12月にピークを迎えるようになった。1980年代後半、そして90年代に徐々に遅れだし、2007年の今年は、多分11月中旬〜12月末にかけて産卵が行われるものと推測される。
生まれた日が分かる耳石調査の結果でも、12月生まれや1月生まれが主流を示すようになった。秋・冬の川の温度と海の温度の上昇(今季は2〜3度か)は、生物界に深刻な影響を与えている。また、この夏、8月中旬〜9月上旬においては日中の川の温度が30度を超え、もう2、3度上昇すれば高温に弱いアユの大量死という事態に至っていたであろう。温暖化により、亜熱帯気候に変化しつつあり、このことも土佐のアユ不漁要因の一つとなっている。冷水病、濁水、河床低下等生息環境の悪化等、問題は山積している。
ところで、現在の物部川のアユは、数的に「かなり残っている」と見るものと、「数が少なく、来季につなげるか心配だ」とする見方の二つに分かれている。私が、岡西の橋から観察する限りでは、群れアユ、ナワバリアユとも相当数が見られ「かなり残っている」と見るが、組合員の潜水調査では「数が少なく厳しい」といわれる。そのため、組合としては、専門家に依頼して、潜水調査を行い、適正な管理と産卵環境の整備を進める予定である。
先日の適度な雨のおかげで、このところ友釣りでもボツボツ釣れていました。水量が減る過程で、初発に入ったポイントでは20匹前後の量があり、150グラム前後の大アユもまじりました。大アユの中には「天竜アユ」と思われるものも確認されています。というのは、天然アユの大半はまだ産卵期に向けて成熟にいたっていないのに対して、天竜アユは、やや成熟がみられてきているからです。卵、白子が少しでてきました。
中型の放流海産とそ上天然アユも下流にはまだかなり残っており、ボツボツ楽しめます。ただし、次第に場荒れになって、釣れるペースも落ちています。筆者のこの3日間での夕方2時間の釣りでは、8匹、7匹、そして昨日の2匹と減っています。 全体的にも1日10匹程度が平均的なところ。 なお、冷水病については、このところ落ち着いております。
8月中旬以降水量は減り続け、温度も上がり、猛威をふるった冷水病もすっかり消えました。8月中は、釣り・網ともボツボツの漁がありました。9月になると減水がいっそう深刻となり、今は、本流には2トン以下の水しか流れていません。
網漁はほぼどこでもできますが、友釣りは戸板島・岡西の網漁制限区に全部で5人も入ればいっぱいといった状況です。これまで、トップページで「減水で友釣り低調」とお知らせしてきたのは、地元の一部の釣り人が入ればもう場所がないといった状況だったからです。 渇水状況のため、アユもおるところといないところが分かれ、30度の高温になることもあって、深みの湧水のあるところに多くいます。
上流については、好調に推移した楮佐古川(宮崎海産稚アユ放流)は、今年はまったく冷水病も出ず、常連の方の話しでは今でもボツボツ釣れるそうです。
前回お知らせしたように、冷水病に冒されたアユがたくさんおりました。ところが、5号台風の後、網漁が始まり、そのアユを見せてもらうと冷水病のアユは殆ど見あたりません。これは、冷水病に冒されていたアユたちが、大出水・濁水によって、さらに病気が悪化し、海に流されたり、死に絶えたものと考えられます。 網漁者に聞くと、平松辺りでは現在50〜100匹のアユが捕れていますが、台風4号の時に比べて、アユのとれる量は半分以下になったとのこと。また、戸板島上流・組合事務所前での網漁者はわずか3匹の漁獲量で、早々に引き上げておりました。 これは、7月下旬の50匹前後捕れていたのに比べ著しい減りようです。やはり、冷水病がひどかった場所だけに、大きく減耗したものと考えられます。ただ、下流から、冷水病を克服している天然アユが上ってくる可能性はあります。
いずれにしろ、現在は自然淘汰の段階であり、5号台風によってそれまでに生息していたアユの半分程度は死んだものと推定されます。物部川の天然アユがさらに病気と濁水に強いアユとして、再生過程をたどるプロセスとして、見守りたい。
![]() |
8月9日に平松で捕獲されたアユ (20cm前後) 舟による網漁で、50〜100匹のアユ が捕獲されている。エサがないため、 やせ細りお腹もぺっちゃんこ状態にある。 コケがついて、友釣りで釣れだすには、 後、1週間程度が必要。 |
(1)ダム下流 台風4号は2週間に及ぶ濁水をもたらし、同時に水温も23度から19度にまで低下させた。〈濁水ストレス+コケの流失+水温が冷水病が発生しやすい20度前後〉といった条件がかさなり、出水後、深刻な冷水病が蔓延しております。7月22日の時点では被害はそれほどたいしたことはないと考えていましたが、その後、網漁での冷水病アユの捕獲率が高まり、「半分は病気ぜよ」といった声も聞かれます。
史上最悪の年となった昨年は、5月の豪雨濁水でアユが激減しましたが、おそらく、今回と同じプロセスで激減したものと思われます。冷水病は、ハヤ等の在来魚にも感染しており、ハヤもかつてから言えば100分の1といってよいほど少なくなっています。
前回、今回の冷水病によって被害はそれほどでもなく、かなりは生き残るでしょう、と書きましたが、どうやら半分あるいはそれ以上は減耗するかもしれません。
![]() |
冷水病に冒されたひん死のアユ 7月23日 平松で、網漁で捕獲されたアユ この時は、21匹中20匹までが冷水病であった。 中・大型が多く発症している。 |
なお、出水後、網漁に加えて昨日からは友釣りも始まりました。元気なアユも居て、まだコケが僅かしかないにもかかわらず、約10匹釣った方もおられます。しかし、まったくコケがない瀬もあって、水温がもう少し上がり元気なアユが本格的に釣れ出すのは、8月になってからでしょう。
(2)ダム上流・舞川 26日に潜水調査した結果。舞川は明改橋上流部では魚が薄く、小型で群れ化傾向が見られる。下流は型もまずまずとなるが、冷水病の比率も高まり、最下流のバックウオーター部では、冷水病で弱ったアユがかなりいるとのこと。そして、頓所の堰にはまだ冷水病にかかっていないアユがかなり突っかけてきているとのこと。
楮佐古川はダム上流の中では、最も順調で、現在でも、川に精通した釣り人は30匹程度は釣っている。日の御子川は解禁当初「農業濁水」でさっぱりであったが、最近はボツボツとのこと。ただし、台風で道路が崩れたため、入りにくい。
(1)下流 濁水の中、アユの行方は如何にと心配していたが、舟による投網漁の成果からみて、かなり残っていること、また、冷水病も若干にとどまっていることが分かり一安心です。このところ、県庁堀や平松で数隻の舟がでて、投網漁を行っているが、今日、平松で見せてもらったところ、約100匹(5〜6kg)のアユが捕れていた。サイズから見て天然物の比率が大きい。 また、カワアナゴや大型のカマツカなども網に入って、結構多様な川魚たちが戻ってきていることもわかった。
冷水病については、数%見られるが、潰瘍・傷の程度は比較的軽い。 網打ちの方に「冷水病のアユはいませんか?」と聞くと、「いないよ、ちょっと傷ものならいるが」という返事で見せてもらったら、冷水病の症状でした。この程度ならば、下流のアユたちは克服できるでしょう。とくに天然アユは十数代にわたる淘汰の過程で、生き残り率が高くなってきているはず。
友釣り・毛ばり釣りに関しては、もう少し水量が減り、濁りが取れ、コケがついてからなので、まだ1〜2週間先になりそう。
(2)上流 別府・槙山川及び上韮生川に関しては、大量の土砂が動いたことから見ても、ほとんどアユは残っていない。 日の御子川も若干残っている程度で多くはダムに落ちたものと考えられる。そんな中で、楮佐古川と舞川は比較的アユは残っているが、残りアカがごくわずかしかないため、釣りは難しい。良いポイントに入った者で10数匹の釣果にとどまる。
なお、冷水病に関しては、21日に2人で24匹釣った舞川のアユの中に1匹初期の潰瘍が認められ、これから広がる可能性がある。昨年の舞川は7月下旬にほとんどが冷水病にかかつたことから、これから注視していかなければならない。
| 平松での投網漁で捕れたアユ 冷水病がでている | 上流の舞川での友釣りで捕れたアユ 軽い冷水病 (尻尾に近い部分が潰瘍になりかけ)の症状がある |
![]() |
![]() |
まとまった降雨により久方ぶりに河川水量が増えてきている。特にダム下流漁場では水位上昇にもかかわらず現時点では濁りが余り出ていないことから水位が安定してくると友釣り漁に期待ができそう。
最近の釣果によると蔵福寺島、さんじゅう代、戸板島あたりでボツボツ掛かっているが、アユの総体的な絶対量が少ないことや、5〜6月期の極端な本流の水不足により天然アユの上流への展開がおくれたことから狙い目となる漁場やポイントが限られている。とは言え現在掛かっているアユのサイズは80〜130gクラスが結構おり,豊水とあいまって友釣りそのもののだいごみを楽しめる可能性は高い。
台風によるこれ以上の降雨がなければ、来週あたりからは幾つかの漁場で強いひきを味わえるかもしれない。
ただ、この川は水位変動や濁りの影響を受けやすいので事前の情報収集は不可欠。
◎ダム上流
降雨により増水中。河川により増水の影響を直接受けるので注意。
(1)楮佐古川
解禁後サイズは小振りながら安定した漁模様となっていたが、さすがに釣り荒れ状況となっている。魚はいるので一服休ませたら再度好転してくる可能性はある。
ただし、川虫の影響で石につくコケが少なく,成長は極端に望めないと思うが出水後は情報を集めておく価値はありそう。2〜3日前の釣果はチビアユを10〜30尾。
(2)日の御子川
解禁前の好漁予想を完全にくつがえした日の御子川だが、その原因がある程度特定できた。予想していたとおり農業地の濁水発生で,下流の日の御子川に大量の赤土による濁水が流入したことによる。漁協の推察としては濁りを嫌い流下したことが考えられるがダム湖まで降下していると再度の遡上は余り期待できない。合わせてストレスによる冷水病の発生も懸念される。
最近の釣行では魚影も少なく釣果も殆どなかったとのことだ。水況が安定すればダム湖に近い下流漁場を潜水調査をしたい。
(3)その他の支流
増水による濁水もあって情報源が殆どない。水況が安定すれば舞川、上韮生川、槇山川の状況を把握したい。
◎ダム下流
現在杉田ダムが放水中!水位は高く友釣りのできる漁場は限定されている。今のところ濁水が余り出てないので水位が下がれば操業は可能となる。最近の情報としては数日前に蔵福寺島で大半が80gごえの魚を40尾ほど釣った人もいるが、そんな人は希で大半の人はポイントにあたらず、釣れずにいる人が多い。地元の連中で10〜20尾程度だがサイズは良型が揃いそう。
水位が安定してくれば狙う漁場も拡大し数も少しは多くなる可能性がある。
※物部川は水況が不安定。釣行時には情報収集がいる!
※出水後に釣れるアユは香り、つやとも良くなってきた。冷水病も小康状態。増水による濁水発生とアカ飛びがなければ、魚体の成長も加速し一段と強力なアユのひきを楽しめるようになるかもしれないがそれも水況次第!!
(1)笹川〜 7月1日上流釣り場のうち、笹川は4人のグループで合計200匹釣れたという情報が組合に寄せられました。また、別の方からも組合に情報を寄せていただきましたが、その方は5匹で型も小さく良くなかったそうです。場所によっては、良いポイントもあれば、釣れないポイントと分かれるようです。
(2)日の御子川〜6月29日の組合の潜水調査はお知らせした通りですが、6月30日に一般の釣り人の方が潜ぐって見たところ、やはりたくさん居たという情報が寄せられましたが、その方を含めて、7月1日の解禁日は、釣れないといってよいほどわずかな釣果にとどまりました。その後もほとんど釣れません。この間、何が起きたのか? いぜん謎で調査中ですが、解禁日に横谷川から濁り(工事か農業か)が入っていたそうで、明言はできませんが、そのことが関連があるかもしれません。
(3)舞川に関しても良くありませんが、ある方から電話で組合に知らせてくださったのは、「ユズを消毒した農薬の袋がいくつも川に流れてひっかかっていた」そうで、その方はいくつか拾っていただいたそうです。それと、釣れないこととの因果関係もはっきりしませんが、モラルの問題として気をつけてもらいたいものです。 日の御子もそうですが、大雨がなく渇水状態が続いただけに、少量でも農薬等の影響は大きいかもしれません??
情報を寄せていただいた皆さんに感謝いたします。これからは上流は水温的に「冷水病」のシーズンに入りますので、また、情報の提供方よろしくお願いいたします。
物部川下流部の冷水病6月上旬に岡西で釣れたアユに冷水病が確認されたことを報告しましたが、網漁が開いて捕った組合員が知らせてくれましたが、戸板島上手合流点から町田堰の間でかなり深刻な冷水病が発生しております。下の写真がそれです。今、県下の川であちこちで猛威をふるっています。いつ、昨日まであんなにいたアユが、あっという間にいなくなる事態がおきないとも限りません。大豊町の立川川、解禁前はたくさんのアユが成長してナワバリ活動を展開していたとのことですが、解禁日にはほとんど釣れず、死んで流れていくアユも目撃されております。物部川も比較的冷水病に強いといわれる天然アユが病気を克服し、2〜3割までの被害でとどまっていて欲しいものです。
![]() |
7月2日に捕れた冷水病のアユ 戸板島上流・漁協前の網漁で、約50匹 捕れたアユの中で3分の1は冷水病に かかっていました。 写真はその一部、肌に潰瘍(かいよう)が でき、次の段階は、穴が開いたりします。腹 びれ、そしてエラも冒され、弱ったアユはニ ゴイ、ブラックバス、ナマズ等に喰われます。 病気がひどいときには、トンビやサギも やってきます。 直るアユもおりますので アユたちにも頑張ってほしいものです。 |
1.上流釣り場〜
(1)楮佐古川に関しては予想どおり好調でした(写真参照)。9人の釣り人に尋ねたところ、宮の瀬橋周辺の7人が50匹前後、
西野建設の土捨て場周辺の2人が10匹と30匹前後でした。ここも、石のコケを食べ尽くすヤマトビケラが発生している
場所では不調のようです。
(2)期待が持てると紹介した日の御子川は、なぜか釣れなかったそうです。同じ「海産アユ」なのに明暗が分かれたのは??
アユが過敏になり、追う状況になかったとのこと。夕方5時ごろ入った方が4匹釣れたとのことで、雨次第で、好転に向かう
可能性はあります。 楮佐古川は大き目のアユが抜かれたのに対して、日の御子川には多くの数残っております。
(3)舞川〜アカ腐れと群れ化で不調、前回川通ししたときよりもアユが減っている。(冷水病??)
(4)別府・槙山川〜石のコケを食べ尽くすヤマトビケラが大量発生していて、白化がおき、アユが成長できない環境にある。
(5)上韮生・笹川〜槙山川筋と同様に、渇水とヤマトビケラが大量発生によって、アユの成長は著しく遅れています。
![]() |
ヤマトビケラ科の川虫大量発生 災害後の川の生態バランスの崩れ 土砂災害を受けた別府・槙山筋、上韮生筋ではハヤ・ウグイ・モツゴ、ヨシノボリ等の在来雑魚がほとんどいないため、米粒のように見える川虫・ヤマトビケラが大量発生しています。 そのため、コケが川虫に大量に食害され、アユのエサが十分確保できていません。バランスの崩れによって、まだ川の生産力は回復していません。 |
| 解禁日の楮佐古川での友釣り風景 | 楮佐古川での釣果 50匹前後で、15〜18cm |
![]() |
![]() |
2.下流の網漁〜網漁は、去年の状況を考慮すれば、まずまず好調で、10kg約200匹捕った方もいます。
平均的には30〜50匹程度か(数人からの聞き取り). なお、県庁堀肩の毛ばり釣りもボツボツ釣れているようです。
| 県庁堀での網漁風景 | 舟で一網で捕れたアユ(平松) |
![]() |
![]() |
3.冷水病〜6月上旬に岡西周辺で確認されましたが、網漁では、戸板島から下流部ではほとんどでなかったようです。
ただし、町田堰左岸下手のヤナギソで捕れた、20cm超のアユはことごとく冷水病にかかっているようです。
1.上流釣り漁〜全体的に小振りですが、楮佐古川・舞川辺りが魚影が比較的多く、追い気のあるアユがかなり見られます。
日の御子川は、6月29日に潜水調査したところ、放流が遅かった割には驚くほど成長していて、70〜80グラム
級が見られる。
とくに、日の御子児童公園の上手の「漁場表示柱」から2km上流の砂防堰堤に至る区間は魚影が濃く、期待
が持てる。
別府・槙山川筋は、まだ川の生産力が直っておらず、成長も今一つ。
放流場所・日時・量に関しては5月28日の情報をご覧下さい。
また、6月6日、11日、21日の潜水調査結果もご参照下さい。
2.下流網漁 〜 アユはかなり多く、水量がすくないことから網漁は期待できるが、春先から出水を伴う大雨がないことから、
川には相当汚れが残っている。くさりアカ、緑藻、農業水路等からのドロ等です。下の6月25日の写真にも
見られるように、流れのある水通しの良いところはきれいですが、よどんでいるところはドロが多く、アユもドロ
臭いので注意を要します。
下の写真は、25日に新物部川(国道・バイパスに架かる橋)から撮影したもの。左側は、本流筋で、たくさんのアユとボウズハゼによって石はきれいに磨かれている。一方、右側の写真は同橋の右岸テトラ側の緩い流れのトロで、ドロが溜まっていて、6月中旬までは全くアユの姿は見られなかったが、最近になっていくつもの群アユがドロをはむ姿が見られるようになった。 このアユは捕っても、ドロくさくて食べられたものではないが、川を浄化してくれているのはありがたい。
| ニゴイに狙われる群アユ・50〜150匹の群がいくつも見られる | エサ不足で、ドロ汚れのトロ場をはむ群アユ (約50匹) |
![]() |
![]() |
![]() |
左の図は、 潜水調査の結果、の支流別アユ生息密度である。 楮佐古川が最も高く、次いで笹川・舞川となっている。 日の御子川は、楮佐古川と同じか、それ以上の可 能性が高い。成長の良い「宮崎海産」アユを入れてい るからである。 |
6月9日に冷水病について載せましたが、写真のアユ等4匹を高知県内水面漁業センターに検体調査に出したところ、3匹から冷水病菌が検出されました。 といっても、物部川からアユが消えるわけではありません。毎年のことですが、たいがい発病は認められます。が、弱って死ぬアユの比率は比較的低い(1〜2割程度か?)と考えられます。それらの弱ったアユは、天敵のニゴイ、ブラックバス、ナマズ等に喰われるので、ほとんど死体は見られません。また、傷がいえて治るアユも夏には友釣りでかかります。
なぜか、上流の放流アユは冷水病が発症すると、大雨で急に消えていなくなることがあります。今年もすでに、奈半利川や仁淀川、四万十川の支流等で、発症が確認されております。冷水病とのたたかいはいつまで続く、いつまで辛抱しなければいけないのでしょうか?
6月8日に第2回潜水調査を行った結果を以下に報告します。(今年は、大雨がなく減水気味の中で、アユの展開と生育状況を見る)
1.楮佐古川 放流点〜下たび橋から上流宮の瀬橋の間
宮崎海産アユは遡上性が良く、放流点から1.5km 上流に展開している。ばらけ具合も良く、バランス良く展開している。淵の瀬尻には小型の群アユが多く、淵の落ち込み等流速のあるところには中型(12〜15cm)が多く見られる。中には16〜17cm
クラスに成長して、黄色みをおぴ追いが活発なアユもボツボツ見受けられる。 藻類の状況が良く、石が磨かれている。
2.舞川 5月24日 人工産稚アユ1尾平均9g サイズを 150kg 放流、約16,000尾 放流場所(栃本橋、巣山橋、明改橋、宇井吊橋)
頓定下の堰より下流でにかけ100m の間は昨年同様にバランス良く展開している。大きいサイズは14〜15cm
に成長しナワバリを持っているアユもみられる。宇井の吊り橋周辺には、小型の群と中型の群が多くみられるが、瀬落等には黄色の活発に追っているものもみられる。 明改橋直下14〜15cm位のサイズに成長したアユが岩盤をについてコケをはんでいる。
「冷水病」は、感染生の高い細菌によって冒される病気で、大雨の濁水と急激な温度低下時に良く発症します。とくに、ダム上流部の放流アユは一雨の後すっかり姿を消すことがしばしば起きます。しかし、大雨がなくても発症します。物部川では1990年代半ばに琵琶湖産稚アユの放流とともにもたらされ、湖産アユの放流をやめた後、今日に至るまで、発症がみられます。
「冷水病」というまぎらわしい病名のために誤解されやすいのですが、物部川下流部で毎年のように発症がみられるのは、6月と10月ごろで水温が20度くらいになったときによく現れます。低水温ではあまり発症しないという意味では、「温水病」といった方がよいかもしれません。20度をかなり上回る夏には発症が少ないことから物部川は7月〜9月が釣りの最盛期になりがちです。
6月に友釣りの成績が悪くなるのはそのせいだと思われます。潜水調査を行って瀬のアユが急に減少したとき、少し弱ったアユたちはワンドやゆるみで「療養」をしています。それでも、天然アユは病気への抗体を獲得したものも多く、全滅することはなく、また、かかっても直ることが多いのです。夏場に冷水病が直った痕跡をつけたアユが釣れるのがその証拠です。
ちなみに物部川は、冷水病の原因となった「琵琶湖産稚アユ」の放流を止めて11年が過ぎますが、病原菌は消滅しておりません。毎年のように病状は出てきますが、天然アユが病気への抗体を獲得することによってなんとか、持ちこたえていると考えられます。
下の写真は病状の現れたアユです。筆者が、夕方(5時〜7時)の釣りで、6月7日〜8匹、6月8日〜7匹の釣果。そのうち、それぞれ1匹に症状がでていました。
| 6月8日に釣れた病気のアユ | 同アユ、なお、6月7日のアユにも症状がでていました。 |
![]() |
![]() |
1.別府地区 宮崎産(海産系)6〜7g 放流量 50kg 約8,000匹
「べふ温泉」前から放流したアユは、浅い瀬をのぼって1.5km上流の別府茶屋近くまでそ上している。コケの少ないべふ温泉前のアユは生育がよろしくないのに比べて、上流に上るにしたがって、アユの生育も良く 「熊の橋」周辺では最大35g程度に成長している。全般的には10〜12cmが主体。 まだ、ナワバリ形成には至っていないが、体色が若干黄ばんだものも見られはじめている。
2.槙山川本流(旧平家茶屋下流〜百尾橋) 県内人工産9g/1尾 105kg 約11,000匹放流
☆放流後まとまった雨が降っていないことから、魚の歩留まりは良く、成長もまずまず。
☆群化傾向は相変わらずだが、一群の構成数は従前より少ない。
☆ナワバリを持った個体数は少ないが、体色から判断して、今後短期間でナワバリを持ちそうな感じのアユもいる。 ただ、個体によってはピンヘッドのものも若干見受けられる。
☆調査した全区間にまんべんなくアユはおり、今のところ冷水病はでていない。
3.日の御子川 宮崎産(海産系)6〜8g 放流量190kg 約14,000匹
☆水温が低いこともあって成長は今一つで、ナワバリを持ったアユは見られないが、現在のところ歩留まりは良好。
☆冷水病と見られるアユはおらず、総体的に川底をはむアユが多く、健康体と見られる。
4.楮佐古川(宮の瀬橋上流の高圧線の下1.2kmの区間) 宮崎産(海産系)6〜7g 放流量 150kg
約10,000匹
☆歩留まり、成長とも良好で、魚影は濃い。13〜16cmが主体で、最大50g近いものもいる。
☆日の御子川に比べて格段に成長が良く、ナワバリをもったアユも予想以上に見られる。
4月に天竜川漁協が放流してくださった天竜川産アユは、その後順調に成長し、ボツボツ釣れております。
5月には、ダム上流部ならびに、ダム下流部にそれぞれ約1トンずつのアユ(宮崎海産及び高知県内水面漁連の人工種苗)を放流しました。なお、下流部はすべて再生産につながる海産を、県庁堀、戸板島、山田堰公園前に放流しております。
ダム上流部への放流実績は下図に示すとおりです。

物部川橋から上流部がアユ密度が薄いことから、宮崎海産(中間育成)種苗を県庁堀200kg、戸板島200kg、計62,000匹を放流しました。今後も5月下旬に放流します。また、同時に、ダム上流部に、同種苗を350kg放流しました。24日には人工産をダム上流部に放流をします。
戸板島での稚アユ放流風景
今日、組合に入った情報では、十善寺で13匹が最高、数匹、0匹もある。 今日、組合で潜水調査したところ、下流には依然として小型のアユは多く分布している。期待した、昨夜の雨も20〜30ミリ程度にとどまった。そのため、水量は増えず、天然アユもまだ、上流への展開が遅れている。 それ故、ナワバリを持ったアユが少なく釣りにくいことには変わりはない。
昨日の解禁日、20匹、30匹以上釣った方もかなりおられて、私どもの「期待薄」という予想を裏切る結果でした。が、今日は予想どおり、釣れなくなっています。釣れるサイズのアユが薄いこと、トロ場で群れアユとなっていること、瀬についた追い気の強いアユの大半が釣られたことから、早くも場荒れ状態です。明日からダム放水量2トン減となりますので、さらに釣れなくなります。なんとしても、100ミリ以内の雨を待望している次第です。一方、200ミリ、300ミリの雨は濁水問題の発生につながりますので、それも避けて欲しい、という思いです。
友釣り・毛ばり釣り、約100名の釣り人が早朝から来てくれました。全般的にはたいしたことはなく、場所によってムラが大きい。そんな中で、組合に入った情報では平松の肩で40匹釣ったのが最高で、岡西の岩場の36匹、横瀬でも20匹以上釣れたといったそうです。組合に寄ってくれた方の最高が36匹です。また、「天竜アユ」と思われるものがかなり多く釣れています(下の写真参照、なお、100gクラスもでているそうです)。横瀬・平松、十善寺辺りがボツボツ釣れるポイントです。
毛ばり釣りでも午前9時の時点で20匹を超えている釣り人も見かけますが、かなり「こもうて、少ないのう!」という声も聞かれます。やはり、遡上が遅れて、密度がやや薄いことが影響しています。
しかし、予想を上回る人出と釣果でほっとしているところです。

友釣りの釣果 毛ばり釣りの釣果
写真の左の列の大半は「天竜アユ」 70g 前後
一、度重なる潜水調査、目視調査の結果、天然遡上は約40万匹と推定。遡上期が3月中旬以降と遅く、魚体も小振りなものが多くを占める。
一、4月〜5月中旬にかけての少雨により、水量が少なく、適度な出水がないために、アユの上流への展開が遅れている。その結果、下流の横瀬、平松、岡西辺りに多く分布している。なお、物部川橋から上流に関しては、水温上昇とともに最近になってようやく遡上展開が見られ始めている。
一、天竜川漁協から提供された天竜川産アユは予想以上に大きくなっているが、渇水状態のため縄張りを持ったものは限定漁場のみ。
一、以上のことから、解禁日の釣果はあまり期待できない。友釣り、毛ばり釣りとも若干の可能性のあるポイントは下流の横瀬、平松、岡西、十善寺辺りであろう。十善寺・物部川橋から上流は魚影が薄くほとんど期待できない。13日から若干ダム放流量を増やしてもらっていることもあって、アユがかなり動いている。蔵福寺島にいた「天竜アユ」もどこかに移動したもよう。13日の潜水調査では見ることができなかった。
(注)下流部のアユ放流について
昨年のような、ひどい濁水の発生を予想して遅らせていたアユ放流は、5月19日から海産・人工産約1.4トンを順次放流する予定。

前回調査以降も潜水調査を続けているが、生息数は40万匹程度には達していると見られる。 引き続き遡上があること、透視度が良くなったこと、そしてアユの成長によってより多く目につくようになったからである。ただ、5月6日の調査図に示されるように、十善寺(物部川橋)から下流に8割程度のアユが分布し、上流部は密度が薄いことは変わっていない。4月以降の少雨のため、水量が少ないことと、十善寺では川幅が広がり過ぎて、あまりにも浅く、上流に上りにくい構造になっているからです。十善寺の水量が20cm以上増加してほしいところです。
前回、天然そ上は順調とお知らせしましたが、5月3〜5日に、専門家を交えて調査した結果は予想以上に厳しいものでした。物部川下流のアユ生息数は33万匹と推定されました。これは、1月前の4月3日の調査の生息数とほぼ同水準です。4月中・下旬にもかなりの遡上が見られたことから倍増していることが期待されたのですが、結果は増えていませんでした。原因は、極小アユが多かったことと補食魚(ナマズ、ニゴイ、ブラックバス等)による食害による減耗が多かったことと考えられます。また、遡上量の絶対数が予想以上に少なかったことも、低レベルの生息数にとどまっている要因です。

図に示すように、中・上流部への展開が遅れており、十善寺から下流に多くが分布し、横瀬が最も密度が高い。それも、依然として小さいサイズの割合が高い。
当漁協としては、資源量の不足がはっきりしたことから、中旬に稚アユの放流を計画している次第です。
4月29、30日に潜水調査、目視調査の結果、横瀬・平松・岡西・十善寺には、かなりの密度で天然アユのそ上が確認された。4月下旬にかけて、追加的そ上があったものと思われる。どこも、大は30g、小は3gと、生まれの早い・遅いによってバラツキが見られる。現時点では、県庁堀までは密度がかなり高いが、まだ戸板島辺りはアユの密度が低いことから、もう一息の展開が望まれる。戸板島でかなりの密度のアユが確認できるようになったら、今年の物部川のアユは、平年並みまでは達しないが、物部川がおかれている環境の中では、まずまずといったところになろう。 なお、天竜アユに関しては、順調に成長しており、一部はナワバリをもっているが、群れアユになっているものが多い。 天然アユも今は水量も少ないこともあってほとんどは群れアユ状態である。

群れアユ(新物部川橋から、4月30日撮影)
25日下流の平松と横瀬にて、小さい投網での特別採捕を実施しました。40回程度の網打ちで、約100匹捕れました。写真の左の端の大きいもので、14cm35g、右下は3〜5cmとバラツキは大きい。24日に、組合長が潜水調査をした結果では、「天竜アユ」は40g〜60gに成長していることが確認されており、今日の投網で捕れたモノは、天然アユと思われる。なお、DNA鑑定と耳石調査を行う予定であり、その結果によってどちらか判明する。
なお、塩瀬には2〜3cmクラスが、今でも上ってきていることから、数量的には40万匹を超える可能性もでてきた。ただし、このまま、そ上が続くことと、去年のような5月豪雨(長期濁水)に襲われないことが、大前提である。今年の雨は、今のところ100ミリ以下にとどまっていることが幸いしている。

3月29日に県の許可を受けて、特別採捕を実施しました。その結果が出ましたので報告します。
(1)捕獲された79匹中、
6グラム以上の良型〜3匹
3〜6グラム未満〜3匹
2〜3グラム〜24匹
2グラム未満〜49匹
と網捕獲のため、網目から抜け出た小さい1グラム未満サイズのアユも多いことから、成長の遅れが目立つ。
(2)耳石調査によって生まれた月日が判明
7.81グラムの良型〜11月21日
2.34グラムサイズ〜12月4日
1.26グラムサイズ〜12月13日
良型は11月生まれ、2グラム台が12月上旬、1グラム前後のアユは12月中下旬生まれと判明した。
11月に生まれたアユは比較的良型だが、そ上してきた数はごく少ない。大半を占める12月中下旬のアユは、戦力になるのは7月以降。

4日に引き続き、天竜漁協さんが二度目のプレゼントしてくださいました。県庁堀と平松の2ヶ所に分けて放流.前回同様、とても元気なアユで、平松の瀬も一気に上り、岡西へとあがっていきました。放流量は、250kg、1万3千匹余りです。濁水さえなければ、きっと5月15日解禁日には100g前後の立派なアユに育ってくれるでしょう。天竜漁協さんはまさに「地獄に仏」で、私たちもできる限りのことをして護り育てたいと思っています。ほんとにほんとに、ありがとうございました。

4月4日に天竜川漁協さんが放流してくださったアユは、どんどん上流にのぼり、町田堰下に来ています。
元気で、今にも友釣りでかかりそうです。(撮影、高橋勇夫)
「天然アユの復活」をめざす「天然アユ保全ネットワーク」を共に発起人となって立ち上げ、交流・連携を深めてきた静岡県天竜川漁協さんが、昨年の濁水長期化によるわたしたち物部川の危機的状況を知って、支援の手を差し伸べて来ていただきました(アユ種苗の無償提供を昨年末の理事会で決定してくださっていたとのことです)。天竜育ちの元気な平均19gのアユを4月4日と9日に分けて放流します。今日放流した分は、平均1尾18g、計14,000匹、写真に見られるようなとても元気なアユです。

放流後、いくつかの群れに分かれて元気よく上流に向かいました。
天竜漁協さんほんとうにありがとうございました。心から感謝します。
専門家を交えた潜水調査の結果、アユは戸板島から町田堰まで展開してきている。7,8cmクラスも若干混じるが、全般的には依然シラス状の小さいアユが大半を占める。成長の遅れが目立っている。
3月中旬から下旬にかけて順調に遡上が見られたが、この数日間は海から入ってきていないと思われる。というのは最下流のアユが少なく、前に入ったアユが上流に展開している段階です。
遡上数は、やや濁りがあって正確な推定は困難ですが、ラフには30〜40万匹程度と推定されます。例年のように4月にそ上してくれば、平年並みに達する可能性は残しています。これから減水する過程で河口を開けておくことがきわめて重要になります。
そのような状況の中で、「天竜アユ」500kgの放流は本当にありがたい限りです。

3月14日 稚アユの遡上確認
潜水調査の結果、下流部にシラス状の透けて見えるような稚アユの遡上を確認した。推定遡上量は5万匹。 とりあえず、朗報ではあるが、あまりにも成長が遅れているのは?? 温暖化に伴う海の貧困化・プランクトン不足だろうか?
しかし、問題はこれからである。昨年は3月、4月にかなりの遡上が確認された。が、結果は盛期になっても放流量(約10万匹)を大幅に下回るアユしか残らなかった。それは4月〜8月にかけて、200〜300ミリの大雨が続き、ダムによる濁水の長期化が続いたためである。アユは濁度25mg/l 以上の濁りが続くと、忌避行動を取るようになるといわれ、海に出て他河川に移動するものも少なくない。また、冷水病にもかかりやすくなり死ぬ率も高くなるからである。
今年も、春から初夏にかけて大雨があれば、昨年の二の舞にならないとも限らない。濁水源は上流の河道の土砂とダム湖のヘドロにあるため、雨の降り方によっては濁水の長期化が起こりかねない。そうなると、史上最悪の昨年と同様の事態も覚悟しなければならない。一方、一雨100ミリ程度の雨ならばさほどの濁水にならないのでアユの成長にプラスになる。運を天に任さざるを得ないが、なんとか、濁水の長期化が起こらない程度の雨でとどまることを祈るばかりである。
3月10日 今だ遡上アユ見えず!!
物部川の合同堰、統合堰が3月1日から農業用水路の掃除のため取水を止めていた。
その間本流の水は増え、河口閉塞もなく天然アユが遡上してくる条件は良かったのに、水止めの期間中、一尾のアユも川で確認できなかった。いったいどうなっちゅうろう。
今のところ、農業用水の取水再開後も約5t/secの水量があるので河口閉塞は起こしていないが、もうじき農業用水が灌漑期に入り、取水量は倍増する。そうなるとまた、河口閉塞のおそれが出てくるし、田起こしによる激しい濁水も本流に入って来て、さらにアユ遡上に悪影響を与えることがこの川では通例となっていることを考えると頭が痛い。
このため、漁協は国交省に対して、残されたアユ遡上のわずかなチャンスを絶対に逃さないよう、河口閉塞の防止に関して最大限の配慮をしてほしいと先日改めてお願いをしてある。
先日来、海ではアユがボツボツ見えているとの情報が組合に寄せられているものの、川の中では一尾も確認できていないのでイライラがつのっている。
3月3日 平成19年度 第1回アユ情報
平成18年のアユ産卵は産卵場に砂利投入を行なった結果、予想以上の効果をあげたと言える。産卵期まで残った親アユは従前の年と較べると格段に少なかったものの、孵化して流下した仔アユの総量は昭和60年代の調査時とほぼ等しい6億尾以上に達したと推定されている。
ただ、仔アユの流下時の水量が極めて少なく、河口閉塞が絶えず発生していたので、海に降下できた仔アユの実数量は不明。
年明けの平成19年1月21日に、物部川河口周辺の海域で実施したアユ稚魚の分布調査では、昨年同期に比べると稚魚の分布量は多い状況となっている。2月25日には第2回の分布調査が行なわれたが、詳細な調査結果はまとまっていない。
仁淀川については、2月下旬には八田堰まで稚アユが到達しているとのこと。一方、物部川では2月下旬時点では一尾の遡上アユも確認できてはいない。(2月期も水量は渇水状況で河口閉塞が頻発しているため、遡上ができなくても無理はない)
ただ、3月1日から農業用水が水路清掃のため取水を数日間止めるので、本流の水量が増加する。このため、漁協ではここ数日をアユ遡上のチャンスと捉え、昼夜を分かたず重機により河口閉塞の防止に努めてはいるが、残念ながら3月2日時点でもまだ一尾のアユの姿も川で見ることができていない。