| ☆その他の要素 |
| ●父親の育児・家事手伝いが必要 |
父親が育児の手伝いをした方が母乳率は良好です。厳密に言えば“お父さんは育児を手伝ってくれている”と母親が思っていると母乳分泌が良いのです。
父親が楽しくできる手伝いとして児の入浴があります。母親はひとりで風呂にゆっくり入って、のんびりします。それで乳房の血液循環が良くなり、母乳の出がよくなります。また、風呂に入っている間だけでも児と離れたら、育児のいらいらも少なくなります。 |
| ●乳児健診に助産婦を |
総合病院の勤務医の方は、乳児健診の時に産科から助産婦を呼んでおいて下さい。
自院で生まれた児が多いと思いますので、母親と助産婦は顔見知りで、和気あいあいと指導できるはずです。開業医の方は助産婦をパートで雇うか、母乳育児の経験のある看護婦に指導してもらいます。最初は難しくても、やっているうちに上手になってきます。 |
| ●人工ミルクのサンプルの中止 |
くぼかわ病院産科の福永先生が人工ミルクサンプルのおみやげを廃止したところ、1ヶ月健診時の母乳率が上昇しました。小児科外来にミルクメーカーが持って来るサンプルも当院では断わっています。 |
| ●母乳哺育は母親にとっても得 |
母乳哺育は最初はしんどいけれど、4〜5ヶ月を過ぎるとだんだん楽になります。人工ミルクは最初は楽ですが、外出が増えるとお湯を持って行かなければならない等、だんだんしんどくなります。母乳の方が母子関係が良くなること以外に、ミルク代が不要、ダイエットになる、妊娠しにくい、など母親にとってもいいのです。 |
| ●乳房マッサージはしてもしなくてもよい |
乳房マッサージは乳腺炎の処置としては必要ですが、母乳増加にはあまり必要ではありません。ただマッサージを受ける精神的な充足感もある為、乳房マッサージを施行して良くなることはあります。 |
| ●奥の手はスルピリド(ドグマチール)投与 |
頻回授乳等の指導でも母乳分泌が不足している場合、副作用としての乳腺刺激と、抗うつ作用を期待して2錠/日・分2(1錠100mg)投与します。マタニティーブルーになりかけている状態ですので保険で処方できます。ただし、母乳哺育は“できるだけ自然に”という考えに基づいていますので、薬を飲んででも母乳を出したいかどうか、母親への説明が必要です。 |